2017年12月19日

練習しない生徒さん

ピアノを習う上で、一番重要なのは言うまでもなくどれだけ練習するかです。大人の場合、どれだけ効率的で良い練習をするか…が大事で、一概に練習量と成果は比例しませんが、ここではそういう話は置いておいて、子供の生徒さんの練習についてお話しようと思います。

練習しない生徒さんはお引き受けしません…という先生も少なくないようで、それくらい練習が大事なのですけども。ピアノというのは、いまだにお子さんの習い事の代表格のようなところがあり、多くのお子さんがレッスンを始めるのは喜ばしいことなのですが…「ピアノ習いに行けば、すぐにエリーゼが弾ける!」と思うチビちゃんも少なくないようで…。私の経験では…悲しいかな、ピアノを「弾く」ことが好きで、スタートダッシュがかかっている子ほど、その傾向が強く…割と早くに理想と現実の壁にぶつかり、やる気をなくしていくことがあります…。エリーゼはそんなに簡単に弾けないんですよ…。むしろ、なーんとなくお母さんに手を引かれてやってきて、いつのまにか毎日少しだけ練習するクセがついた子の方が上達が早かったり。

さて、壁にぶつかったチビちゃんは、やる気を失って練習しなくなっていきます。特に、耳が良くて覚えて弾いてしまう子も注意が必要で、楽譜を読もうとしなくなるんですね。これは、レベルが上がるごとに苦しくなるので危険です。まあこういう生徒さんの場合、暗譜はとても強いですけども(^^;;。なので、導入の間に一番私が神経を割くのは、楽譜を読んで弾いてもらうことです。大事なことは他にもたくさんあるけれど、このクセは最初につけておきたいのが私の考えです。そもそも、生徒さんが練習を嫌がる理由の上位に上がるのは、楽譜が読めない・読むのが面倒のようですしね…。

ちょっと論点を変えまして。練習しない生徒さんの親御さん、きっと多かれ少なかれ、先生に申し訳ない…と思ってらっしゃると思うのですが。先生の立場で、練習してこない生徒さんをどう思うのか、書いてみたいと思います。

練習できなかった理由が、一時的なものの場合。例えば、学校の試験や、風邪をひいていた…など。その場合、私は別に気になることはないです。それなら仕方ないね〜と、一緒に練習するレッスンに切り替えます。

ですが、色んな理由で練習不足が慢性的に続く場合。それが嘘か本当かは、弾き方を見ていればわかってしまうんです。ほんとに時間が取れなくて残念だと思っている子は、レッスンに来た時だけでも一生懸命弾こうとします。そういう場合は、気の毒だなあ…と私もその時に出来るレッスンを考えますし、苦にならないです。

問題は、いろいろ理由をあげつつもレッスンが始まると本当につまらなさそうに、又はイライラしながら弾く子の場合。あ、多分ピアノやめたいんじゃないかな…と思うんですね。まあでも、ピアノは好きだけど、何か問題があってうまくいかなくてイラっとしている生徒さんもいますので(例えば譜読みの仕方がわからないとか)、そこはまず検証が必要なんですが。

検証の結果、どうやら練習そのものが嫌いだし、当然うまく弾けないし、苦しい…に陥っている場合。親御さんは生徒さんとよく話してみていただきたいと思います。割とよくあるのが、親御さんがどうしてもピアノを弾かせたいと思われてる場合。きっと理由は色々おありだと思いますが、例えば本当はサッカーが好きなのにピアノをやらされているお子さん、さぞかししんどいと思います。お子さんは、意外とお母さんに気を使って、やめたいと言えないもののようで…。ですが、ピアノはものすごく時間を取られる習い事です。貴重な時間をやりたくないことに取られて、下手すると怒られて…というのは、あまりにも酷ではないでしょうか…。実は私も、教えていて一番しんどいのは「つまらなさそうにピアノを弾いている生徒さん」です。究極を言えば、上手だけどつまらなさそうな子より、下手だけど一生懸命な子の方が、私の場合レッスンはずっと楽しいです。ピアノは、学校の勉強とは違うので、無理にやることは全くないのになあ…と思うんですね。

あとは、先生との相性の問題もあります。先生をあまり好きではなかったり、トラウマになるような一言があったり…と、様々な理由で、それだけでもう練習できなくなるものです。その場合は、思い切ってピアノを一旦やめるか先生をかえてみて下さい。

それと、これも意外とあるケースなのですが…お家の楽器がキーボードの場合。デジタルピアノではないです、持ち運び出来るような大きさの、浅い軽い鍵盤ですね。長々使われてますと、どうしても先生の家のグランドピアノとタッチが違いすぎて、家では弾けるのに先生の家で弾けない…と生徒さんがやる気を失いやすいです。子供心に、ウチのはピアノじゃない…と思うのかもしれません…。

あとは…どんなにのんびりでも、間違いだらけでも。少しでもいいところがあれば、是非ほめてあげていただきたいです。ウサギとカメの話ではないですが、コツコツ地道に続けた子が、要領良く上手に弾く子よりもいいピアノを弾いたりします。私がとても尊敬して大好きだった先生方はみなさん、どんなに下手でもまずはいいところをしっかりほめて下さいました(^^)。その後に怒涛の直しが入りましたけど(^^;;。厳しいことはいくらでも言えるけど、どうせならホメられて、少しくらい調子にのって、楽しく練習してほしいなと思います。ピアノは、長い、長〜い道のりですので(^^)。



posted by mintberry at 22:04| Comment(0) | 生徒さん
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