2016年08月29日

荒井千裕 熊本地震チャリティコンサート 名曲の綴り

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私の一番古いピアノ仲間で、過去に何度か一緒にコンサートをさせて頂いたこともある、ピアニスト荒井千裕さんのコンサートに行ってきました(^^)。

誰でも知っている名曲ばかりで構成されたプログラム、昔一度香港で「乳幼児のママだって気軽にコンサートを楽しみたい!名曲コンサート」を彼女ともう一人のお友達とでやらせていただきましたが、その時よりもずっと本格的な、堂々としたチャリティの目的を持ったコンサート…たくさんのことを思いました。

まず、千裕さんの音が随分と変化していました。とても暖かい音色の、芳醇な包み込むような曲想のまとまり。私の知っていた千裕さんは、圧倒的な存在感と華やかな個性を持つ、力強くたくさんの大衆を引きつけるようなそんなピアニストだったのですが。その場にいた100名弱のそれぞれのすぐ横で暖かくさすってもらっているような、そんな音でした。プログラムは、バッハのインヴェンション1番、モーツァルトのきらきら星変奏曲、ベートーベンの月光、ショパンのノクターンに幻想即興曲、英雄ポロネーズなど。

そもそも、本音を申しますと(^^;;。私たちピアノ弾きにとって、実は誰でも知ってる曲だけでコンサートを構成するのはあまり気が乗らないものでして…。あまりにもどこでも聴こえてくる曲ばかりを集めるよりも、最近学んだ曲や知られざる名曲を披露したいことが多いんです。だけど、あえてそれをされたことで、誰にでも楽しんでもらえるコンサートにしたいという千裕さんの当初の目的があり、その目的どおりに聴き手のことがとても考えられた演奏スタイルでした。千裕さんとのお付き合いはもう10年以上になるのですが、そりゃもう彼女は最初から何でも弾けちゃうスゴイ人だったのですが、それでも最初の頃とこんなにも音もスタイルも変わっていくのだな…と改めて思いました。子供のうちに、難しいショパンやラフマニノフを弾けてしまう子がいる。音大受験までに何でも一通り弾けるようにする。でも「弾ける」ことが目的ならばもうそこでピアノは終わりになりますよね。でもこうして、弾けるようになってからも進化を遂げるから、音楽は一生楽しいんです。

本当に、暖かい気持ちになるいいコンサートでした。私も頑張ろう(^^)。
posted by mintberry at 20:17| Comment(0) | コンサート覚書